concept

アトリエマニスは、バリ島で服作りをしています。
布は手織りものを中心にアジア各地、日本国内から集めています。

手織りの布は不均一なので大量生産に向かないし
工業用のミシンでザクザク縫うのも合わないと思います。
個性に沿って仕立てると
本来の雰囲気がもっと引き出されるような気がしています。

バリの人たちに服を作ってみてもらったことがきっかけで
結果的にバリに住み着くようになりました。

ヒンドゥ教と独自の風習が重なったバリ・ヒンドゥ教。
ここに手仕事のひとつの源流があると思いました。
伝承のための書物はなく、人づてに伝わる複雑なお供え物の作り方と飾り方。
譜面のないガムラン音楽。

語学や音楽にセンスがあるように
バリの女の人たちは
立体的なものの作り方にとてもセンスがあると思います。
手織りのようなひとつひとつが異なるものに寛容です。
かくして
布の個性と対話しながら
10年くらい着ていただけるようなしっかりした服作り、
1点ずつ裁断し1点ずつ縫い上げるスタジオワークがはじまりました。

はじめは針の持ち方からスタートした女の子たちは
いつしかお母さんになり、
ミシンをガシガシ踏む熟練した職人さんになりました。

1点ずつ縫うのはかなり根気の要る作業なので
なかなか誰でも続けられる仕事ではありませんが
素晴らしいセンスのスタッフが育ってくれたので
難しい仕立てのものもどんどん作れるようになりました。
手仕事の布を手仕事で。作り続けています。


2015年7月
たかはしみき
our brand

3つのマニス
2000年からスタートしたアトリエマニス。
次第に扱う布が定番化してきたことから、ネームラベルを3つのカテゴリーに分けています。


ATELIER MANIS
atelier manis
手織り、昔ながらの天然染めによる15年ずっと使い続けている赤いラベルの服は、長く飽きずに大事に着ていただく服のシリーズ。
あまり大量に作ることのできないアジアの手織り・手作業の布を中心に集めています(主にAC品番のシリーズ)。
定番的な国産の上質機械織りのリネン素材も継続的に取り入れています(AT品番のシリーズ)。
手織り・手作業による布はほぼすべて水に通して自然乾燥させてから、はさみで地の目を追いながら裁断します。
機械織りのものは最近ではカッター裁断を取り入れています。
マニスはインドネシア語で「甘い」という意味です。


Harumanis
haru manis
ハルマニスとは、バリで雨期の初めに出回バリで腰巻布に使われているイカット、バティックを集めたり、注文したりしているシリーズです。
春~夏に普段着として合わせやすく洗いやすい服を中心に。
ハルマニスはバリの雨期に出回るおいしいマンゴーの種類名です。
「バリ手織シャンブレー」は、腰巻イカット布の織機で無地に織ってもらっているもの。
「バリハンドバティック」はろうけつ染めの手法で染め抜くドットやチェック。
その他シーズンによりインドのカラフルなプリントものを取り入れています。


Khadimanis
khadi manis
もとはインドのカーディーコットンを特インドのカーディコットンを中心に自然派の布を集めたシリーズです。
色彩的にもナチュラルな趣向の服たち。
一部機械織りのものもありますがヘンプ、オーガニックコットンなども織り・染めの産地からできるだけ直接購入。
着心地重視の服たちです。


production
UBUDエリアのペジェン地区に現在のスタジオを構えています。谷川に面した斜面なので様々な鳥や小動物の訪問もしばしば。川のほとりにあるお寺は今も伝説の魚がすみついていると村人たちの間で信じられています。緑いっぱい、自然いっぱいのバリ原風景のなかでマニスの服を毎日少しずつ作っています。




スタジオの窓
スタジオは壁や仕切りがありません。なるべく自然光で素材の色を見たいので窓の多いつくりです。とくに裁断のテーブルはいちばん明るい場所に。地の目がはっきり見えないと布をまっすぐに整える事ができません。芯地を張るアイロン台も同じ理由から窓際に。オフィススペースはそのため、いちばん明るくない場所に。(笑)






布のこと
アジア各地で集める布は多種多様。インドへは毎年買い付けに行き、織りの産地まで赴くこともあります。一目ぼれした布はショールのような裁断に適さない布も裏地をつけたり縫い方で補強しながら使います。逆に布としてどんなに素敵でも服にする上でピンとこないものは買いません。 ほとんどの布は裁断前に薄い洗剤液で丸洗いします。乾燥後アイロンで整えて筒に巻き取ります。

pict4

裁断後、服1着分に満たない残りの“はぎれ”は畳んで棚に。もっと小さなものは種類別に並べた約40ケースの収納箱に。はぎれは少しずつ選んで服のトリミングやポケットに使ったりバリショップのお買い上げ用バッグにしたりしています。布の作り手の姿を思い描きつつ、少しでも捨てないで使いたいと思っています。







布を切る
手作業による布は、きちんと手作業で確認しながら扱います。とくに手織り布は洗うと両端が伸び、中心が縮みますが、その状態で地の目に合わせて裁断することで服になったとき自然なかたちに落ち着きます。 プリントの場合は多少地の目が合わなくても柄のバランスを優先して大体の左右を合わせながら切っていきます。



機械で織られた布はとてもまっすぐなので3枚ずつくらい重ねてカッターで裁断します。パイピングに使う細いバイアステープや、パンツのウエスト紐も生地の厚さや硬さで加減しながら手作業で切っていきます。 ひとデザインごとに布ごとに裁断の配置をします。 とくに柄のものは配置によって雰囲気が異なるので、出来上がりの面白さがあります。 透けるオーガンジーのような布の場合は生地の下にパターンを置いて地の目を見ます。 一番切るのが難しいのは極薄のインドのコットン。はさみの歯が布の薄さと柔らかさで滑ってなかなか切り進まないのです。



芯地のちから
芯地を切るのは、はさみではなかなか難しい作業です。伸縮性のある芯地はロールカッターを使います。極薄のサリーのような生地ではほぼ全周囲に細くテープ状に切ったものを貼ります。 特殊な布の場合、芯地の貼り方と裁断の指示も複雑になります。部分サンプルを作って強度を確かめます。 この芯地が服の強度とシルエットの大事な役目を果たします。





ミシンの仕事
ミシンはすべて日本から持ち込んだ職業用ミシン。 工業用ミシンだと縫い方が直線的で微妙な針目にならないからです。 難しい布や細い縫い目などは待針をたくさん使いながら少しずつ縫います。縫うごとにアイロンで縫い目を整え、またアイロンで縫い代を折り待針を刺して、また縫って。 こうしてホームソーイングのように一人の担当者が1着ずつ縫っていきます。そのため仕立て上がりは1着ずつ異なってくるのです。





仕上げと検品
縫いあがった服は手で補強縫いをしたりボタンをつけたり、最後の加工をしたのち、サイズチェック、待針が残っていないかの検針、縫いと仕上げの最終検品をします。中にはボタンも手で作るものも。 最後までじっくり時間をかけて仕上げます。検品で問題が見つかった個所はすべて縫い直し、再度チェックをします。生地にダメージがあるものは目立たない繕いをします。直してもまだ問題があれば何度でも直してもらいます。晴れて合格になった服が日本に送られます。



服ってとても奥深い。
布を作る人からその布をまとう人への橋渡しができる仕事はいつも嬉しい。
大切に長く着ていただいた服がいつかほころびてお修理に帰ってきてくれると もっと嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

concept

アトリエマニスは、バリ島で服作りをしています。
布は手織りものを中心にアジア各地、日本国内から集めています。

手織りの布は不均一なので大量生産に向かないし
工業用のミシンでザクザク縫うのも合わないと思います。
個性に沿って仕立てると
本来の雰囲気がもっと引き出されるような気がしています。

バリの人たちに服を作ってみてもらったことがきっかけで
結果的にバリに住み着くようになりました。

ヒンドゥ教と独自の風習が重なったバリ・ヒンドゥ教。
ここに手仕事のひとつの源流があると思いました。
伝承のための書物はなく、人づてに伝わる複雑なお供え物の作り方と飾り方。
譜面のないガムラン音楽。

語学や音楽にセンスがあるように
バリの女の人たちは
立体的なものの作り方にとてもセンスがあると思います。
手織りのようなひとつひとつが異なるものに寛容です。
かくして
布の個性と対話しながら
10年くらい着ていただけるようなしっかりした服作り、
1点ずつ裁断し1点ずつ縫い上げるスタジオワークがはじまりました。

はじめは針の持ち方からスタートした女の子たちは
いつしかお母さんになり、
ミシンをガシガシ踏む熟練した職人さんになりました。

1点ずつ縫うのはかなり根気の要る作業なので
なかなか誰でも続けられる仕事ではありませんが
素晴らしいセンスのスタッフが育ってくれたので
難しい仕立てのものもどんどん作れるようになりました。
手仕事の布を手仕事で。作り続けています。


2015年7月
たかはしみき
our brand

3つのマニス
2000年からスタートしたアトリエマニス。
次第に扱う布が定番化してきたことから、ネームラベルを3つのカテゴリーに分けています。


ATELIER MANIS
atelier manis 15年ずっと使い続けている赤いラベルの服は、
長く飽きずに大事に着ていただく服のシリーズ。
あまり大量に作ることのできないアジアの手織り・手作業の布を中心に集めています(主にAC品番のシリーズ)。
定番的な国産の上質機械織りのリネン素材も継続的に取り入れています(AT品番のシリーズ)。
手織り・手作業による布はほぼすべて水に通して自然乾燥させてから、はさみで地の目を追いながら裁断します。
機械織りのものは最近ではカッター裁断を取り入れています。
マニスはインドネシア語で「甘い」という意味です。


Harumanis
haru manis バリで腰巻布に使われているイカット、バティックを集めたり、注文したりしているシリーズです。
春~夏に普段着として合わせやすく洗いやすい服を中心に。
ハルマニスはバリの雨期に出回るおいしいマンゴーの種類名です。
「バリ手織シャンブレー」は、腰巻イカット布の織機で無地に織ってもらっているもの。
「バリハンドバティック」はろうけつ染めの手法で染め抜くドットやチェック。
その他シーズンによりインドのカラフルなプリントものを取り入れています。


Khadimanis
khadi manis インドのカーディコットンを中心に自然派の布を集めたシリーズです。
色彩的にもナチュラルな趣向の服たち。
一部機械織りのものもありますが
ヘンプ、オーガニックコットンなども織り・染めの産地からできるだけ直接購入。
着心地重視の服たちです。
production
UBUDエリアのペジェン地区に現在のスタジオを構えています。谷川に面した斜面なので様々な鳥や小動物の訪問もしばしば。川のほとりにあるお寺は今も伝説の魚がすみついていると村人たちの間で信じられています。緑いっぱい、自然いっぱいのバリ原風景のなかでマニスの服を毎日少しずつ作っています。




スタジオの窓
スタジオは壁や仕切りがありません。なるべく自然光で素材の色を見たいので窓の多いつくりです。とくに裁断のテーブルはいちばん明るい場所に。地の目がはっきり見えないと布をまっすぐに整える事ができません。芯地を張るアイロン台も同じ理由から窓際に。オフィススペースはそのため、いちばん明るくない場所に。(笑)




布のこと
アジア各地で集める布は多種多様。インドへは毎年買い付けに行き、織りの産地まで赴くこともあります。一目ぼれした布はショールのような裁断に適さない布も裏地をつけたり縫い方で補強しながら使います。逆に布としてどんなに素敵でも服にする上でピンとこないものは買いません。 ほとんどの布は裁断前に薄い洗剤液で丸洗いします。乾燥後アイロンで整えて筒に巻き取ります。

pict4

pict4

裁断後、服1着分に満たない残りの“はぎれ”は畳んで棚に。もっと小さなものは種類別に並べた約40ケースの収納箱に。はぎれは少しずつ選んで服のトリミングやポケットに使ったりバリショップのお買い上げ用バッグにしたりしています。布の作り手の姿を思い描きつつ、少しでも捨てないで使いたいと思っています。





布を切る
手作業による布は、きちんと手作業で確認しながら扱います。とくに手織り布は洗うと両端が伸び、中心が縮みますが、その状態で地の目に合わせて裁断することで服になったとき自然なかたちに落ち着きます。 プリントの場合は多少地の目が合わなくても柄のバランスを優先して大体の左右を合わせながら切っていきます。
機械で織られた布はとてもまっすぐなので3枚ずつくらい重ねてカッターで裁断します。パイピングに使う細いバイアステープや、パンツのウエスト紐も生地の厚さや硬さで加減しながら手作業で切っていきます。

ひとデザインごとに布ごとに裁断の配置をします。 とくに柄のものは配置によって雰囲気が異なるので、出来上がりの面白さがあります。

透けるオーガンジーのような布の場合は生地の下にパターンを置いて地の目を見ます。 一番切るのが難しいのは極薄のインドのコットン。はさみの歯が布の薄さと柔らかさで滑ってなかなか切り進まないのです。



芯地のちから
芯地を切るのは、はさみではなかなか難しい作業です。伸縮性のある芯地はロールカッターを使います。極薄のサリーのような生地ではほぼ全周囲に細くテープ状に切ったものを貼ります。 特殊な布の場合、芯地の貼り方と裁断の指示も複雑になります。部分サンプルを作って強度を確かめます。 この芯地が服の強度とシルエットの大事な役目を果たします。


ミシンの仕事
ミシンはすべて日本から持ち込んだ職業用ミシン。 工業用ミシンだと縫い方が直線的でたくみな針目にならないからです。 難しい布や細い縫い目などは待針をたくさん使いながら少しずつ縫います。縫うごとにアイロンで縫い目を整え、またアイロンで縫い代を折り待針を刺して、また縫って。 こうしてホームソーイングのように一人の担当者が1着ずつ縫っていきます。そのため仕立て上がりは1着ずつ異なってくるのです。



仕上げと検品
縫いあがった服は手で補強縫いをしたりボタンをつけたり、最後の加工をしたのち、サイズチェック、待針が残っていないかの検針、縫いと仕上げの最終検品をします。中にはボタンも手で作るものも。 最後までじっくり時間をかけて仕上げます。検品で問題が見つかった個所はすべて縫い直し、再度チェックをします。生地にダメージがあるものは目立たない繕いをします。直してもまだ問題があれば何度でも直してもらいます。晴れて合格になった服が日本に送られます。
服ってとても奥深い。
布を作る人からその布をまとう人への橋渡しができる仕事はいつも嬉しい。
大切に長く着ていただいた服がいつかほころびてお修理に帰ってきてくれるともっと嬉しいです。


©2015 atelier manis